「買ったときはピッタリだったのに・・・」
時間の経過とともに指輪のサイズが合わなくなってしまうことは、決して珍しいことではありません。
この記事を見ている方の中にも、指輪がゆるくなった、あるいはきつくなったと悩んでいる方がたくさんいるでしょう。
そこで今回は、指輪のサイズがゆるくなる原因やきつくなる原因、それぞれの対処法について詳しく解説していきます。
大切な指輪を長く使い続けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
指輪のサイズに関するトラブル
指輪のサイズに関するトラブルでよくあるのは、主に以下2つです。
- 指輪がきつい
- 指輪がゆるい
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
指輪がきつい
指輪がきつくなり、指にはまらなくなってしまったり、締め付け感に悩まされたりするのはよくあることです。
これは、指輪が変形した可能性もありますし、体型に何らかの変化があり、指の太さが変わった可能性もあります。
いずれにしても、指輪がきついとストレスを感じてしまいますし、場合によっては指の血行が悪くなってしまうこともありますので、早急に対処しなければなりません。
指輪がゆるい
購入したときはピッタリでも、時間の経過とともに指輪がゆるくなってしまうことがあります。
指輪が緩くなると、ちょっとした拍子で外れてしまう可能性が高まります。
最悪の場合、指輪が外れたことに気づかず、大切な指輪を無くしてしまうといった事態に陥ることもありますので注意してください。
指輪がきつくなったり、ゆるくなったりする理由は?
指輪がきつくなったり、ゆるくなったりする理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 体型の変化
- 指のむくみ
- 指輪痩せ
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
体型の変化
体型が変化すると、指のサイズも変わります。
例えば、購入したときに比べて体重が増えている場合、指のサイズが若干大きくなっている場合があります。
逆に、購入したときに比べて体重が落ちている場合、指が細くなっている可能性が高く、指輪のサイズが合わなくなってしまうのです。
特に、ダイエットや筋トレを行っている方や、妊娠や出産を経験した方は体重の変化が起こりやすくなります。
指のむくみ
指は、身体の中で最もむくみやすい部分です。
その日の体調や過ごし方だけでなく、気候や食生活の変化によってむくんでしまうことがあります。
手のむくみは、時間の経過とともに解消することがほとんどですが、例えばむくんでいる状態で指輪のサイズを測った場合、購入後に「ゆるい・・・」となってしまうかもしれません。
特に、夕方は最も指がむくみやすい時間帯となりますので、新しく指輪を購入する場合は、夕方を避けてサイズを計測するのがおすすめです。
指輪痩せ
指輪痩せとは、長期間指輪をつけていることによって、指の根元が細くなる現象のことです。
ただ、これは本当に根本が細くなったわけではなく、指輪を外してしばらく経つと元に戻ります。
そのため、指輪がゆるくなったと悩んでいる方は、しばらくの間指輪を外してみるのがおすすめです。
それでもサイズがゆるいままであれば、指輪痩せ以外に原因があるということです。
指輪のサイズがゆるいときの対処法
指輪のサイズがゆるいと感じた場合は、以下の方法を試してみるのがおすすめです。
- サイズ調整用のパーツを使う
- リングを重ね付けする
- 修理をする
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
サイズ調整用のパーツを使う
指輪がゆるいと感じたときは、サイズ直しをするのも1つの方法ですが、それよりももっと手軽にサイズ直しをするやり方があります。
それは、サイズ調整用のパーツを使う方法です。
近年では、ピタリングやリングストッパーといった、指輪のサイズを調整できるパーツが販売されています。
これらのパーツを使うことによって、今の指にピッタリフィットさせられるようになります。
ただし、サイズ調整用パーツはあくまでも「応急処置」であり、指輪のサイズを根本的に変えられるわけではありませんので注意してください。
リングを重ね付けする
指輪がゆるいと感じたときは、他のリングを重ね付けするのがおすすめです。
重ね付けすることによって、気軽にサイズを調整できるようになりますし、オシャレを楽しめるようにもなります。
ただし、指輪を重ね付けする場合は、形に注意しなければなりません。
独特な形をした指輪を重ね付けすると、指輪同士が当たってしまって傷がつく可能性が高くなります。
また、サイズが極端に大きすぎる指輪を調整するのは難しくなりますので注意してください。
重ね付けで指輪のサイズを調整するときは、細身のシンプルな指輪やゆるめのV字リングを選ぶのがおすすめです。
修理をする
指輪のサイズを根本的に変えたい場合は、修理に出すのがおすすめです。
応急処置をするというのも1つの方法ではありますが、大幅なサイズ調整は難しく、見た目や着用感に影響が出てしまうこともあります。
専門店で指輪に直接加工を施すことによって、根本からサイズ調整を行えるようになります。
また、毎回応急処置をする必要もなくなりますので、ストレスも軽減しやすくなるのです。
指輪がきついときの対処法
指輪がきついと感じたときは、以下の方法を試してみるのがおすすめです。
- 指輪をはめる指を変える
- 修理をする
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
指輪をはめる指を変える
指輪がきついと感じた場合、むくみや体型の変化など、身体に何らかの変化が起こっている可能性が高いです。
そんなときは、指輪をはめる指を変えてみるのがおすすめです。
例えば、人差し指から中指にする、中指から薬指にするといったように、サイズの合う指を探すことによって、サイズ直しをせずに指輪を使い続けられるようになります。
また、むくみで指輪が入らなくなっているケースもありますので、時間をおいて試してみるのもおすすめです。
修理をする
はめる指を変えるというのは、サイズがきつい指輪の最も簡単な対処法です。
ただ、結婚指輪など、はめる指が決まっている場合はどうすることもできません。
そんなときは、修理をするのがおすすめです。
専門店でサイズ調整を行うことによって、その指にピッタリのサイズに仕上げてもらえるため、快適に着用できるようになります。
指輪のサイズ直しに関する基礎知識
指輪のサイズ直しは、応急処置ではなく根本からサイズを変えたい場合におすすめの方法です。
ただ、指輪の状態によってはサイズ直しやその他の加工ができない場合があります。
以下、素材による加工可否、デザインによる加工可否について、詳しく見ていきましょう。
素材による可否
サイズ直しができる素材は、以下の通りです。
- プラチナ950
- プラチナ900
- プラチナ850
- 22金
- 18金
- 14金
- 10金
- シルバー950
- シルバー925
これらの素材は耐熱性に優れているため、問題なくサイズ直しができる場合が多いです。
ただし、以下のような素材はサイズ直しが難しくなります。
- チタン
- タンタル
- アルミ
- 鉄
- スズ合金
- ニッケル合金
- 象牙
- ヒスイ
- ガラス
- 樹脂
また、プラチナ999やクレイシルバー、真鍮や銅、ステンレスなどは理論的にいえばサイズ直し(溶接)は可能ですが、混合される物質によっては加工できない場合もありますので注意してください。
デザインによる可否
加工可能な素材が使われていて、宝石が固定されていない指輪であれば、基本的にはサイズ直しが可能です。
宝石が留まっている場合は、加工時に宝石を外したり、覆ったり、スポット溶接をしたりしてサイズ調整を行います。
ただし、以下のようなデザインの指輪はサイズ調整や加工が難しくなりますので注意してください。
- 全周に宝石が留まっている指輪
- 内部が空洞の指輪
ちょうどいい指輪のサイズとは?
指輪のサイズ直しを検討している方の中には、
「そもそも何を基準にちょうどいいサイズというの?」
という疑問を抱えている方もいるでしょう。
以下、サイズがちょうどいい指輪の特徴について詳しく解説していきます。
指輪をつけたまま手を動かしても違和感がない
指輪をつけたまま手を動かしても違和感がなければ、それは「ちょうどいいサイズ」といえます。
指輪をつけた状態で手を握ったり開いたり、大きく動かしたりしたときに、ほとんど違和感がない場合は日常生活にも支障は出ませんし、ストレスを感じることもないはずです。
また、指先がうっ血することもありませんので、いつでも気軽に身につけられます。
手を大きく動かしても指輪が抜けない
指輪をつける上で、
「気づいたら指輪がなかった・・・」
ということだけは避けたいですよね。
そのためには、手を大きく動かしても抜けない指輪を選ぶことが大切です。
基本的には、指輪を脱着するときに、少し関節に引っかかるくらいがベストといえます。
指輪のサイズ直しを依頼するときの注意点
指輪のサイズを直したい場合は、修理に出すのがおすすめです。
特に結婚指輪や婚約指輪など、大切にしている指輪や高価な指輪は、その場しのぎの応急処置ではなく、根本的に加工した方が良いです。
ただ、指輪のサイズ直しを依頼するときは、以下の点に注意しなければなりません。
- サイズに関する打ち合わせを丁寧に行う
- サイズ直しができるかどうかを確認しておく
- 実績を確認しておく
- 料金を確認しておく
- 期間を確認しておく
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
サイズに関する打ち合わせを丁寧に行う
指輪のサイズ直しをする場合は、サイズに関する打ち合わせを丁寧に行っておきましょう。
一度加工をすると、簡単にはサイズを変えられなくなります。
例えば、むくんでいる時間帯にサイズを測り、その状態に加工してしまった場合、
「サイズ直しをしたのにゆるい・・・」
という状態に陥る可能性が高くなりますので注意してください。
サイズ直しができるかどうかを確認しておく
指輪のサイズ直しは、一部の店舗でしか行っていません。
指輪を販売しているからといって、そのお店が必ずしもサイズ直しや加工に対応しているというわけではありませんので注意してください。
また、中にはその店舗で購入した指輪しかサイズ直しをしていないケースもありますので、事前に確認しておきましょう。
サイズ直しができるかどうかは、HPでも確認できますので、店舗に足を運ぶ前にチェックしておくことをおすすめします。
実績を確認しておく
指輪のサイズ直しには、高度な技術と知識、それから経験が必要です。
そのため、依頼をする前に指輪のサイズ直しや加工に関する実績を確認しておかなければなりません。
実績が豊富な店舗・業者は、それだけ経験を積んでいるということですし、多くの顧客から利用されているということですので、安心して依頼できます。
逆に、実績が少ないお店に依頼してしまうと、イメージ通りに仕上がらなかったり、満足度が下がったりする可能性がありますので注意してください。
料金を確認しておく
指輪のサイズ直しをするときは、料金を確認しておくことが大切です。
結婚指輪ほどのボリュームで、デザインがシンプルな場合は数千円前後でサイズ直しが行えることもあります。
ただ、サイズが大きい場合や、特徴的なデザインが施されている場合は、追加料金が発生したり、基本料金が高くなったりすることもありますので注意が必要です。
期間を確認しておく
指輪のサイズ直しをするときは、期間を確認しておきましょう。
基本的には、数週間程度かかることが多いですが、お店によっては柔軟に対応してくれます。
直近で指輪を使う予定があり、すぐに修理をしてほしい場合は、その旨を伝えておくことが大切です。
ただし、納期を早める場合は「特急オプション」などをつける必要が出てくるケースもありますので、料金も含めて確認しておきましょう。
まとめ
指輪のサイズがゆるくなったり、きつくなったりするのは決して珍しいことではありません。
購入から時間が経てば、体型も変化しますし、指輪自体が変形してしまうこともあります。
近年では、気軽にサイズ調整ができるアイテムも販売されていますので、すぐに応急処置をすることも可能です。
ただ、応急処置は根本的なサイズ調整とは違いますので、違和感が出てしまうこともあります。
指輪を今の指にフィットさせたい場合は、専門の業者や店舗に依頼してサイズ調整を行うのがおすすめです。
各種ジュエリーの販売を行っている「ロンド」でも、サイズ直しを行っていますので、指輪のサイズでお悩みの方はお気軽にご相談ください。