「真珠にはさまざまな種類があるけれど、どう違うの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
また、当店では「冠婚葬祭に真珠をつけても大丈夫?」といったご質問をいただくことがあります。
今回の記事では、代表的な真珠の種類ごとの特徴や違い、そしてシーン別の選び方について詳しく解説し、みなさんの疑問にお答えしていきます。特に、冠婚葬祭での真珠のマナーや適切なサイズ、さらに本物と偽物の見分け方についても触れていきますので、ぜひ参考になさってください。
真珠の種類ごとの特徴と見分け方

「真珠の種類ってたくさんあるけれど、どれを選べばいいの?」
お客様からよくいただくこの質問。実際に、冠婚葬祭の場にふさわしいのか、大きさは適切かなど、迷われる方が多いです。
下記に主な真珠の種類と特長をまとめました。ジュエリー専門店ならではの視点で、それぞれの真珠の特徴と見分け方、そしておすすめのシーンをわかりやすくご紹介します!
アコヤ真珠(白・ピンク系)
日本産の代表的な真珠で、上品な輝きと滑らかな表面が特徴。冠婚葬祭やフォーマルシーンに適しており、一般的なパールネックレスに使用されています。
項目 |
内容 |
色 |
ゴールド、シルバー、ホワイト |
サイズ |
9mm~16mmと大きめ |
見分け方 |
本物の南洋真珠は、表面がなめらかで奥行きのある光沢がある。 |
おすすめシーン |
パーティー、特別なディナー、フォーマルな席 |
南洋真珠(ゴールド・ホワイト系)
主にオーストラリアやフィリピンで養殖される大粒の真珠。ゴールド系のものは華やかで、ホワイト系はエレガントな印象です。ワンランク上のエレガントな装いにマッチします。
項目 |
内容 |
色 |
ゴールド、シルバー、ホワイト |
サイズ |
9mm~16mmと大きめ |
見分け方 |
本物の南洋真珠は、表面がなめらかで奥行きのある光沢がある。 |
おすすめシーン |
パーティー、特別なディナー、フォーマルな席 |
黒蝶真珠(タヒチアンパール)
黒やグリーンがかった独特のカラーが魅力の真珠。ミステリアスでシックな雰囲気があり、大人のジュエリーとして人気です。
項目 |
内容 |
色 |
ブラック、グリーン、グレー |
サイズ |
8mm~14mm |
見分け方 |
本物の黒蝶真珠は、光の当たり方で色味が変化するオーロラのような輝きがある。 |
おすすめシーン |
フォーマル、ビジネス、カジュアル |
淡水パール
比較的リーズナブルで、普段使いしやすい真珠です。アコヤ真珠よりも形がやや個性的なものが多いのですが、カジュアルに使用できる頼れるアイテムです。
項目 |
内容 |
色 |
ホワイト、ピンク、ラベンダー |
サイズ |
5mm~10mm |
見分け方 |
本物の淡水パールは形が少し不揃いで、柔らかい輝きを持つ。 |
おすすめシーン |
カジュアル、オフィススタイル、セミフォーマル |
ベビーパール(小粒アコヤ真珠)
アコヤ真珠の中でも特に小粒のものを指し、繊細で可憐な印象。上品で控えめなため、さりげなく取り入れたい方におすすめ。
項目 |
内容 |
色 |
ホワイト、ピンク |
サイズ |
3mm~5mm |
見分け方 |
本物のベビーパールは均一な光沢と表面の滑らかさが特徴。 |
おすすめシーン |
フォーマル、オフィス、普段使い |
冠婚葬祭にふさわしい真珠の選び方

パールをお探しのお客様の中で、多いご相談が、「冠婚葬祭にふさわしい真珠の選び方」についてです。特に50代以上の方が「今までパールを持っていなかったけれど、必要になる場面が増えてきた」ということで、ご来店されることもあります。
また、喪服レンタルに付属するフェイクパールが気になるという声も。今回は、それらの疑問にお答えし、不安を解消しながら、シーン別にふさわしい真珠の選び方をご紹介します。
特に気になる冠婚葬祭のご質問、「真珠の大きさはどのくらいがベスト?」「この色はマナー的に大丈夫?」そんな疑問にお答えします。
結婚式・パーティー向け
結婚式や華やかなパーティーでは、品のある輝きと華やかさを兼ね備えた真珠を選ぶことをおすすめします。結婚式では、新郎新婦を引き立てつつ、自身の装いにも品格を添えるジュエリーが求められます。
親族や来賓として出席する場合は、過度に目立ちすぎないエレガントなデザインが好まれます。華やかな場面では、上品な光沢のアコヤ真珠や、存在感のある南洋真珠を選ぶと格式を保ちながら華やかさを演出できます。
シーン |
おすすめの真珠とスタイル |
フォーマルな結婚式 |
アコヤ真珠(6~8mm)や南洋真珠(9~12mm)が適切 |
華やかさをプラス |
白系やピンク系の華やかな色味が好ましい |
可愛らしさを演出 |
ベビーパールを使った多連ネックレスが魅力的 |
葬儀・お悔やみの席向け
葬儀の際にパールをつけるのは、日本の習慣として定着しています。ただし、マナーを意識して選びたいものですね。葬儀では、装い全体が控えめであることが求められるため、ジュエリーもシンプルで落ち着いたものが適しています。
パールは“涙”を象徴するとされ、哀悼の意を表すために白いアコヤ真珠が最も一般的です。過度な装飾のあるデザインや二連・三連のネックレスは『不幸が重なる』ことを連想させるため避けるのが無難と言われています。
また、地域や年代によっては黒蝶真珠(タヒチアンパール)も選ばれることがありますが、事前に確認すると安心です。
シーン |
おすすめの真珠とスタイル |
一般的な葬儀 |
アコヤ真珠(6~8mm)が定番 |
色の選び方 |
色はホワイトのみ(ピンク系やゴールド系は避ける) |
シンプルさが重要 |
1連のシンプルなネックレスがマナー |
黒蝶真珠(タヒチアンパール) |
地域や年代によっては許容される場合も |
避けるべきデザイン |
二連・三連はNG(不幸が重なる意味があるため) |
入学式・卒業式向け
子どもの成長を祝う入学式や卒業式では、親としての落ち着きを大切にした装いが求められます。華やかすぎる装飾のあるネックレスは避け、上品な光沢のアコヤ真珠を選ぶと、清楚で落ち着いた雰囲気に。
フォーマルな場でありながら、お祝いの席でもあるため、少し華やかさのあるピンクがかったホワイト系の真珠もおすすめです。
シーン |
おすすめの真珠とスタイル |
成人式 |
アコヤ真珠や淡水パール(6~8mm) |
色の選び方 |
ピンク系やホワイト系がフレッシュな印象に |
デザインのポイント |
多連パールや、小粒のパールを使った可愛らしいデザインが人気 |
ビジネスシーン向け
会議や商談、大切なプレゼンの場面でも、パールは品のあるアクセサリーとして活躍します。ビジネスの場では、派手すぎず清潔感のあるシンプルなデザインがおすすです。
1粒パールのネックレスやピアスは、きちんとした印象を与え、知的な雰囲気を演出します。淡水パールのシンプルなネックレスも、気軽に使えて便利です。
シーン |
おすすめの真珠とスタイル |
ビジネスシーン |
アコヤ真珠(6~7mm)や淡水パール |
色の選び方 |
ホワイト系で落ち着いた印象を演出 |
デザインのポイント |
1粒パールのネックレスやピアスでシンプルに |
本物の真珠と偽物(フェイクパール)の見分け方

最近では喪服レンタルにフェイクパールが付属していることもありますが、「これって大丈夫?」と気になる方も多いようです。一般的に、フォーマルな場では本物の真珠を身につけるのが望ましいとされていますが、フェイクパールでもマナー違反にはなりません。
ただし、以下の点に注意すると安心です。
✅ シンプルなデザインであればOK
1連のホワイトパールのネックレスであれば、フェイクパールでも特に問題視されることはありません。
✅ 地域や年配の方の意見を考慮
年配の方や格式を重んじる場では「本物の真珠が望ましい」と考える方もいるため、気になる場合は本物のアコヤ真珠を用意すると安心です。
✅ テカリが強すぎるフェイクパールは避ける
プラスチック製で光沢が強すぎるものは、場にそぐわない印象を与えることがあるため要注意です。
喪服レンタルに付属するフェイクパールは、見た目はシンプルですが、プラスチックやガラス製のものが多いため、長時間つけていると質感の違いが気になる方も。
特に、フォーマルな場では「本物を身につけたい」という方も多いため、長く使えるアコヤ真珠のシンプルな一連ネックレスを1本用意しておくと安心です。
本物と偽物の見分け方
本物の真珠とフェイクパールを見分ける方法として、以下のポイントをチェックしてみましょう。
項目 |
本物の真珠 |
偽物のパール |
触った感触 |
ひんやりとしていて、手に馴染む質感 |
プラスチックやガラス製で、常温に近い感触 |
光沢の違い |
内側からにじみ出るような奥深い光沢(オリエント効果) |
均一で強すぎるテカリが特徴 |
表面の質感 |
微細な凹凸があり、自然な光沢 |
ツルツルで均一すぎる表面 |
重量感 |
自然な重み |
軽く、不自然な感触 |
このようなチェックポイントを意識しながら、自分に合った真珠を選ぶと安心です。
本物志向の方は、信頼できるお店で購入するのがおすすめです。特にユーズドジュエリーの専門店なら、高品質な真珠を手頃な価格で購入できるため、初めての真珠選びにも最適です。
シーンに合った真珠選びを

ロンドでは、上質なユーズドジュエリーの真珠を取り扱っています。実際に手に取って、自分に合うパールを見つけてみませんか?
あなたのこだわりにぴったりのジュエリーが、きっと見つかるはずです。